東日本大震災から満10年となる今年、人間と海を橋渡ししてきた民俗芸能を取り上げた二つのドキュメンタリー作品『廻り神楽』と『海の産屋』が、〈⺠族誌映画〉専門配信サイト「エトノスシネマ」にて特集配信がスタートしました。
エトノスシネマ【特集:交叉する震災と芸能】https://ethnoscinema.com/feature/725
『廻り神楽』(遠藤協・大澤未来監督/2017年/94分)
津波から6年後の岩手県陸中沿岸を舞台に、340年以上廻り続ける黒森神楽の姿を追う。繰り返し繰り返し津波が襲ってきた海辺で、人々の人生に寄り添いながら、神楽衆は今日も祈りの舞を捧げる。
第73回毎日映画コンクールドキュメンタリー映画賞受賞
キネマ旬報2017年文化映画ベスト・テン
『海の産屋 雄勝法印神楽』(北村皆雄・戸谷健吾監督/2018年/77分)
宮城県雄勝半島。東日本大震災の翌年、人々を勇気づけ絆を取り結ぶ芸能の底力を描く。災害の爪痕生々しい村に残ることを決めた漁師たちが、600年続く雄勝法印神楽を復活させる。津波の跡地に、神楽の音が再起を告げる産声のように鳴り響く。
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